所得税の概要を理解するポイントは大きく2つあります。計算式を理解する上でのポイントは9つあります。次回はこの9つについて説明します。

課税期間

個人所得税は、1月1日から12月31日までの期間を対象として、翌年の3月15日までに所得を申告し、所得に係る税額を納税します。

計算式

項目 計算例 説明
(1)収入金額等 6,000,000 1年間の収入金額です。
(2)所得金額 4,260,000 1年間の収入金額から支出金額を差し引いた金額です。
(3)所得控除額 2,278,920 ステータスに応じて一定の金額が所得金額から控除されます。
(4)課税される所得金額 1,981,000 課税の基礎となる金額です。
(5)税額 100,600 1年間の所得税の金額です。
(6)住宅借入金等特別控除 45,600 税額控除と呼ばれる所得税から差し引かれる項目です。
(7)復興特別所得税額(2.1%) 1,155 東日本大震災の復興税です。
(8)源泉所得税 149,880 所得税の前払いとして給与等から毎月差し引かれる項目です。
(9)納税額(△還付額) △93,725 確定申告によって支払うべき金額(△は受け取る金額)です。