通帳、売上管理表(請求書一覧)及び領収書の整理

個人事業主の確定申告は、業務上発生したものと家事上発生したものとが混在していることが多いため、その分別を行う必要があります。申告はあくまで業務上発生したものに限ります。特に、個人の支出費用が問題となることが多いです。

個人の支出費用はおおむね3つに区分されます。

  1. 業務上の経費
  2. 家事上の経費(家事費)
  3. 家事上の経費に関連する経費(家事関連費)

この3つの内、必要経費とされるのは、原則として(1)のみで、(2)は一定の要件を充足すれば認められます。個人事業主の確定申告の節税のポイントはこの家事関連費をどう扱うかにあります。

記帳、帳簿の作成

青色申告と白色申告とで作成方法は異なります。また青色でも65万控除と10万控除とで異なります。また会計処理の方法も現金主義と発生主義があり、所得水準によって選択できたり、強制だったりします。

決算書の作成

決算書は損益計算書と貸借対照表を作成することです。1年間の仕訳を集計し決算整理仕訳を追加して作成します。決算整理仕訳は決算を固めるために年度末に行う仕訳をいいます。

確定申告書の作成

決算書の作成が完了しましたら次は申告書の作成です。決算書で収入金額と所得金額が決まります。ここでは、所得控除と呼ばれている所得を減額する計算、税額控除と呼ばれる所得税自体を減額する計算などを行い、1年間の所得税として納付すべき税金額を確定させます。この後に、源泉所得税(税金の前払い)を差し引いて、1年間の納付すべき所得税より源泉所得税が少なければ納付となり、多ければ還付となります。これら一連の計算を行います。ここでも節税のポイントがあり、それは、所得控除です。Watch Full Movie Online Streaming Online and Download

確定申告書の提出及び納付(還付)

確定申告書の作成が完了しましたら、申告書に添付する必要書類を揃えて3月15日までに税務署に提出し、納税額を納付します。期限を過ぎるとペナルティーが発生するので、期限は厳守した方が良いでしょう。なお、還付の場合は、1~2か月後に指定口座に還付されます。記載しなくとも入金の通知で金融機関で還付手続きを取ることができますが、還付口座の記載を忘れないようにした方が良いでしょう。